コート・ド・ブールの中心プニャックに位置するシャトー・レ・グラーヴ・ド・ヴィオーは、南斜面の11.5ヘクタールのブドウ畑の他、森林や牧草地など美しい環境に囲まれたワイナリーです。
シャトーは1850年から存在しており、ボルドーの歴史あるワイン情報誌「エディション・フェレ」に1875年から掲載されています。戦後は協同組合にブドウを卸していましたが、1994年の前所有者から再び醸造所を建設し自社醸造を再開しました。
2010年から現オーナーのフィリップ・ベチャール氏が所有。フィリップ・ベチャール氏は、かつて、農業学校の教師をしていたという経歴の持ち主で、ブドウ栽培以外の農作物栽培にも精通している人物です。
ブール地区の豊かな自然環境に魅せられたフィリップ・ベチャール氏はテロワールの神髄を引き出すために、有機農法やビオデナミ(デメテール認証)を取り入れたワイン造りを行っています。また、ヴィーガン(菜食主義)の認証も取得しており、製造工程で卵白も含めた動物性の材料や器材を使用しておらず、ヴィーガンの方たちも楽しめるように造られています。
シャトー・レ・グラーヴ・ド・ヴィオーのキュヴェ”メール・ロー”は、メルロ種に特化したキュヴェで、ビオディナミ農法で造られたメルロ種を100%使用。
収穫の後は完全除梗、圧搾はせず、自生酵母にて発酵、マセラシオンは20-25日おこないます。ステンレスタンクにて8-12ヵ月醸造。清澄はせず、瓶(袋)詰め前に軽く濾過を行います。
フレッシュでピュアな果実感とブドウの活き活きとした生命力に溢れるワインに仕上がっています。